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谷をともに歩む

英国の奴隷制度を廃止させたウィリアム・ウィルバーフォースの叔母ハンナは、死の床で知り合いの死について述べた手紙を残しています。「あの親愛なる方が、栄光の内に、彼の愛してきた見えないお方、イエスのご臨在の中に今いるとは、何と幸いなことでしょう。私の心は喜び踊っています」。そして、自身の状況については、「良くても、悪くても、どんなときでも、イエスは、いつも通り素晴らしい」と記しました。

不屈の人

戦時中、軍用機が海に墜落し、乗員11人のうち8人が死亡しました。ルイス・ザンペリーニ他ふたりは救命いかだで2ヶ月間漂流し、嵐や敵機の銃撃、サメの難を逃れ、魚や鳥を捕って生で食べ、ついに島に漂着しました。しかし、すぐに捕虜となり、2年間、虐待、拷問、重労働に苦しみました。彼の驚くべき物語は『不屈の男 アンブロークン』で語られています。

ふさわしいお方

イギリスの医療宣教師ヘレン・ローズベアは、1964年、コンゴ動乱の際、反乱軍に捕らえられ、虐待されました。彼女は、こんな苦痛に耐える価値があるのかと自問しました。イエスに従う代償について考えだしたとき、彼女は神が語りかけておられると感じました。後年、次のように語っています。「神は質問を変えなさいと言われました。『耐える価値があるか』ではなく『ささげるに値するか』と問いなさいと言われました。」

洪水が来た

私はロッキー山脈で有名なアメリカのコロラド州に住んでいます。豪雪地帯ですが、災害を引き起こす最大の脅威は雨です。例えば、避暑地のエステスパーク近郊で1976年7月31日に発生したビッグトンプソン川の洪水です。犠牲者は144名、多くの家畜も失われました。それを契機に、大規模な道路の土木調査が行われました。すると、被害の少なかった道路の側面はコンクリートで固められていました。つまり、強固な土台があったのです。

話す力を感謝する

トムは脳梗塞の影響で失語症になり、長いリハビリになるという話でしたが、数週間後の礼拝に現れ、私たちを喜ばせてくれました。その上、立ち上がって話そうとしたので、驚きました。彼の言葉は不明瞭でたどたどしく、繰り返しや言い間違いもありました。しかし、明らかだったのは、神をほめたたえていたということです。心の痛みと祝福を同時に感じる瞬間がありますが、これはそのひとつでした。

闘い

最近、友だち数人で話しましたが、皆、大きな課題を抱えていました。癌で闘病中の親を世話する人がふたり、摂食障害の子どものいる人、慢性疼痛に悩む人、大手術を控えた人などです。まだ30代、40代なのに大変です。

木切れとレンガと神

人生の次のステージにおける神のご計画を祈り求める中で、マークとニナは町の中心部に引っ越すべきだと強く感じました。そして、空き家を購入して改築が終盤に入ったころ、竜巻に襲われました。マークは、私に次のようなメッセージを送ってきました。「今朝びっくりすることがあった。ジェファーソン・シティに竜巻が来て、改築中の我が家を吹き飛ばしてしまった。木切れとレンガの山だけが残された。神さまは、何かを計画されていると思う。」

黄金の傷跡

オランダのファッションデザイナーたちが「金継ぎ」ワークショップを開いています。陶磁器を繕う日本古来の「金継ぎ」に触発されて、衣類の繕いも目立たせて個性的にしようというのです。招待された人は、大切なのに破れてしまった服を持ってきて、金で繕ってもらえます。そして、その部分が「黄金の傷」という装飾になるのです。

風変わりな慰め

リサは戸惑いました。「主がその若い者の目を開かれたので、彼が見ると、なんと、火の馬と戦車がエリシャを取り巻いて山に満ちていた」(Ⅱ列6:17)と記したカードを受取りましたが、状況に当てはまりません。「私は癌だし、流産したばかり。天の軍勢は当てはまらない。」